「斜めの細い道」というのは地理的にみて元々水に関係した、小川が流れていたり用水路だったりとそういうことが多いのだ。四角い区画を対角線を敷くようなカタチで、頑固なまでに真っ直ぐのびる裏路地。時間もあったのでその路地を歩いてみる今年にした。
路地をしばらく進むと、巨大な建造物が見えてきた。
駒沢給水塔と名前はあったが、どうやら立ち入り禁止で中に入ることはできない。
そのフォルムのかっこよさから、とりあえず駒沢給水塔の区画を時計回りに1周してみることにした。
1周するのに約4、50分かかっただろうか? 結構広くて、いまいちいい景色も望めない。
家に帰り調べると年一回の都民の日に申し込み式で中に入れるらしく応募して行ってみました。
桜新町の方向から来ると、こんな姿で出迎えてくれます
近代的な住宅街をあるいていて突如こんなクラシカルな建築物が
現れるのは驚きです
A班とB班に別れて見学します
参加人数は結構多かったです
長年この辺りに住んでいる方や
元職員だった人たちのガイドのお話は色々と面白いです
ここには池があり
もちろん水浴びもできたようです。
これが駒沢給水塔
当日はあいにくの台風、しかし都民の日は毎年雨だとか、、、。
この場所は籔蚊が多いらしかったが、台風による強風から蚊は少なく、雨も奇跡的にふらなかった。午前の部と午後の部があり、僕は午後の部に参加しました。午前の部は雨でびしょ濡れだったとガイドさんが教えてくれました。
参加者はここが地元でこの塔を愛していたり、僕のように建物好きな方がいたりと、この駒沢給水塔を愛でている人たちでいっぱいだった。
なぜ地元の人の記憶にこの塔があるのかというと、昔この場所は自由に出入りできたようで、子供の遊び場だったようです。遊び場が何も変わらずに残っているというのは都会で
ある東京において珍しいことなのかもしれません。東京は日々、作り替えられていきますから。
見学は地上のみというところをトラス橋を渡るところまで
広げてほしい、、、、
地下に向かう入口も年期が入っています
桜新町の駅から斜めの裏路地
地図上その斜めの裏路地を給水塔をそのまま貫通すると
三軒茶屋の方まで斜めの道が続いており
斜めの道の先にはキャロットタワーがあります
地図を後程
双子の給水塔は実は三つ子だった。
双子の給水塔が出来上がり、もう一つ作ろうと計画が上がったところ
関東大震災が起こり、新たな給水塔の計画どころではなくなり計画が流れてしまったそうです。
ただその計画が元々あっただけに、もう1棟分の敷地がそのまま残されています。そのおかげでこの土地は悠然と広々としており、過去子供の遊び場としても最適だったのかも知れません。
水がらみですから
ポンプ室もクラシカル
ポンプ室も草が茂ってまるでインディージョーンズの世界
そして都民の日だけ、塔の上部のクラウン(王冠のような設計のため)の先端にある球体のランプが点灯するという、実に静かでマイナーな知る人ぞしる者のみが楽しめるイベントがありました。
世田谷は長年住んでいながらこういった迫力ある建築物に出会えていなかったので、今回偶然にも発見して、実際に触れることができてよい体験ができました。幾分世田谷は元々農地だった分それを望むことができにくい土地でもあります。
その分この駒沢給水塔を大事にして欲しいと思います。
~追記~
この建築物を廃墟と書いているblogがありましたが、駒沢給水塔は貯水塔として現役活躍しているので「廃墟のようなもの」といえます。
最後に夜景をどうぞ。たしか18時きっかりに点灯したと思います。
駒沢給水塔の敷地外からのビュースポットはここかと
後程地図にて
ビュースポット等をいれておいた地図です
~駒沢給水塔に関する世田谷区HP~
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/157/701/703/705/d00006120.html























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