2016年3月2日水曜日

運河を歩く4~利根運河編~

利根運河に行こうと思わせたきっかけは、運河について調べていて、千葉に運河駅があると知ったからで、運河をテーマにやるならば身近に運河と名の付いた駅があるとなればいかねばならない。
運河と名前の付いた駅は全国でもここだけかと思われる。
全長8㎞の利根川~江戸川間を結ぶ利根運河。駅は江戸川寄りにある。
この運河、すでに運河としての役目を終えて、現在は鬼怒川と利根川の氾濫を防ぐために一役かっている。しかしその役目を得るまでにこの運河は数々の困難があったようです。実のところまだ1度しか利根運河には行けてなくて、知識浅ではありますが、利根運河散歩を写真と共にお楽しみください。





駅を降りて徒歩2分程で利根運河は見えてきます。
まずそのサイズに圧倒されます。とにかくでかい、これまでにお見せしてきたどの運河とも企画が違います。ただ上の写真を見てもらうとわかるのが土手に段差があります。
柏市のホームページに最盛期の写真がありました。

自分の写真は
白黒写真の橋の部分が現在は道路の橋になっており
そこから撮りました


段々の堤防がありません。
船のサイズ感で推測をするに、自分の写真の水のある部分より笠がもう少しあり、恐らく左手の土手道のちょっと下辺りまで、、、。
ずいぶんと堤防を高く増築したであろう痕跡が見受けられます。
そしてこの利根運河がいかに巨大な事業だったのかが現在と過去の見比べでもわかります。

東武野田線が走ってます

この陸橋の向こうは東京理科大です
時々運河で学生達がイベントもやっているようです

周辺は畑が多くのどかな風景






比較的江戸川側は運河との距離が近く
当時の面影、サイズ感がわかる作りです




畑が多いです。
利根運河から引っ張った用水を使っています。





江戸川までやってきました




江戸川方面は比較的最盛期当時の運河を残してあるように思えます。
歩いていて気がつきますが運河へ気軽に降りる場所もあります。

江戸川

運河の要所にこういった用水路を見ることが多い
これは暗渠になっています。


実は今回運河の移動はこいつをつかいました。
駅の近くにある利根運河交流館で借りることができます。
全長8㎞なので往復したら結構な距離です。






ここから利根川方向へ向かいます
ご覧の通り、こちらは堤防の高さがぐんと上がります


運河が遠く感じ
江戸川の方向とは雰囲気が違います。

大きな水門があります

水門の向こう側の壁です
利根川からの水は遮断されています。




利根川が見えてきました
利根川は江戸川よりも大きかった

ここは利根川と鬼怒川の合流地点、鬼怒川というと記憶に新しいのが2015年夏の台風豪雨です。鬼怒川はその時に暴れ川だと認識が強くなったと思われますが、利根運河は過去豪雨にやられて壊滅的な被害を受け、需要の斜陽も手伝って水運が終わってしまった歴史があります。鬼怒川と利根川の水量と地形から発生する水害の被害は大きく、ゆえに利根川の水は先程の壁で水の流れは止めてしまっています。
そして利根川側の堤防はより高く再開発され、桜並木もずいぶん抜いてしまったようです。

利根川に興奮して砂浜へ飛び出した僕をトラブルが襲う!

足が泥だらけに

原因はこれ
砂浜と見せかけて正体は沼
ちょっと死ぬかと思いました。


利根運河の利根川から比較的近い場所に
この用水路があります
水運衰退から水質の悪化した利根運河の水を循環させて
利根運河をクリーンに復活させました。
また利根川の水位が上がると
放水路としても使われる

利根運河交流館のおじさまに
利根運河の歴史をレクチャーいただきました。
自転もここで借りることができます。



そろそろ桜の咲く季節、桜並木を撮りに利根運河を目指そうと思っています。
利根運河は発展と衰退を経験して、いま発展の兆しがあるように思えます。
これからの利根運河が楽しみです。いい運河でした。


~利根運河交流館HP~
http://toneunngakouryuukann.web.fc2.com
参考資料
~かしわ・その時~
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p014746.html

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